抜歯を回避する治療/神経を守る治療

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抜歯を避けたい/神経を残したい」
他院で抜歯/抜髄を宣告されても
諦めないでください。

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  • 崩壊した歯を治す「エクストリュージョン」
  • 重度歯周病に「歯周組織再生療法」
  • 歯の根の治療に「歯根端切除術」
  • 抜いた歯を機能させる「自家歯牙移植」

人生100年時代。歯はかけがえのない財産です

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人生100年といわれる現代において、健康な歯の重要性はますます高まっています。しかし、歯の状態によっては、歯科医院で抜歯や神経の除去を選択されることもあります。

抜歯を選択されるのは一般的に、以下のケースです。

  • 虫歯が進み、激しく崩壊した歯
  • 重度の歯周病により、グラグラしている歯
  • 根の先端部に膿が溜まっている歯
  • 歯茎の中で折れてしまった歯

また、虫歯が歯の神経(歯髄)の近くまで到達しているケースでは、神経を除去する「根管治療」を行うのが一般的です。

しかし、抜歯後に行うインプラントや義歯を入れるための治療は、患者さんの負担が大きい上に、天然歯に比べると使い心地や機能性はどうしても劣ります。

また、根管治療にしても、神経を失った歯は栄養が補給できなくなるため、年月が経つにつれて脆く割れやすくなっていきます。そのため、最終的には抜歯のリスクが生じることさえあるのです。

そのため、当院では抜歯や根管治療は最終手段と考え、できる限り歯や歯髄を温存する方向で、患者さんに最適な治療計画を立案します。

このページでは、抜歯を避けるための「歯の保存治療」と、歯の神経を守る「生活歯髄保存療法」についてご紹介します。

※このページでご紹介する治療方法は、すべての症例に適用できるということではありません。お口の状態によっては、抜歯または根管治療が最善という判断になる場合もございます。

虫歯で崩壊した歯を残す「エクストリュージョン法」

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右の画像のように、虫歯が進んで歯が崩壊し、歯冠がほとんど残っていない症例では、抜歯をするのが一般的です。この状態で虫歯を治療しても、被せ物を取り付けるための土台がないからです。

しかし、当院では「エクストリュージョン法」という治療方法を用いることで、こうした症例も抜歯せずに治療できることがあります。

エクストリュージョン法は矯正治療の一種で、歯肉内部に隠れている歯根を1~2㎜引き出す治療方法です。こうすることで被せ物を取り付けるための土台が確保できるので、抜歯せずに虫歯を治せます。

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歯茎を下げることで歯を残す「クラウンレングスニング」

重度の虫歯で歯が崩壊し、被せ物を取り付ける場所がない場合の治療方法には、「クラウンレングスニング」もあります。

上記のエクストリュージョン法が歯根を引き出すのに対して、クラウンレングスニングでは歯茎を下げることで歯根を露出させ、そこに被せ物を取り付けます

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重度の歯周病で抜歯を避ける「歯周組織再生療法」

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重度の歯周病でも、抜歯を選択されることがあります。歯周病が進んで歯を支えている歯槽骨が溶けると、歯を支えきれずにグラグラしてきます。こうなると多くの歯科医院では、抜歯を選択するしかなくなってしまうのです。仮に抜歯をしなくても、放置すればいずれ自然に歯が抜け落ちてしまいます。

しかし、当院では溶けた骨を再生させることで、再び歯を支えられるように治療することが可能です。こうした治療方法を「歯周組織再生療法」といいます。

以下に詳しくご説明します。

歯周組織の正常な回復を助ける「GTR法」

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歯周病で破壊された歯周組織は、やがて自然に治ろうとします。しかし、そのままでは完全に元通りに治ることはできません。歯周組織は歯肉と骨で構成されますが、骨の再生速度に比べて、歯肉が再生するスピードの方が圧倒的に早いからです。 つまり、自然治癒力だけに任せた状態では、歯肉ばかりが先に再生してしまうため、骨が再生すべきスペースまで歯肉に占領されてしまうのです。これでは、骨が再生できません。

そこで当院が行うのが、「GTR法」です。これは、「メンブレン」という人工の膜で仕切りを作ることによって、骨が再生するためのスペースまで歯肉が増殖するのを防ぐ治療方法です。必要なスペースを空けておけるので、骨は後からゆっくり再生できます。

骨の再生を促す「エムドゲイン」

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エムドゲイン」は特殊なタンパク質を主成分とする薬剤で、骨の再生を促す働きがあります。骨が失われた箇所に直接塗布することで、顎の骨を再生させます。効果の出方には個人差もありますが、およそ数ヶ月~1年ほどで骨が再生します。こちらは自由診療のみの取り扱いです。

保険適用でも骨の再生ができる「リグロス」

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当院ではエムドゲインと同じ効果を持ち、保険適用で使用できる「リグロス」もご用意しています。

根の先端の炎症を治療する「歯根端切除術」

抜歯になりやすい症例には、歯の根の先端の炎症も挙げられます。根の先端が炎症を起こすことで膿が溜まり、歯肉が腫れてしまう症例です。歯の根のトラブルには根管治療で対応するのが一般的ですが、こうした症例の場合は根管治療で治すことが難しいため、抜歯せざるを得なくなってしまうのです。

しかし、当院では「歯根端切除術」という治療方法によって、抜歯せずに治せることがあります。歯肉を切開し、炎症を起こしている根の先端と膿の袋を除去する治療です。この方法であれば炎症箇所だけを取り除けるため、歯を残すことができます。なお、膿の袋がなくなった空洞部分は血液で満たされ、やがて骨が再生します。

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自分の歯を移植する「自家歯牙移植」

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抜歯が避けられない場合にも、患者さんご自身の歯を移植する「自家歯牙移植」によって、失った歯を補えることがあります。

この方法では、噛み合わせへの影響が比較的少ない親知らずを抜いて、抜歯した箇所に移植します。歯の根の周りには「歯根膜(しこんまく)」といって、再生能力の高い細胞を豊富に含む膜が付着しています。この歯根膜の再生能力を上手く活用することで、移植先に歯を定着させるのです。

高い技術力が求められる治療方法ですが、当院では適応可能な症例には提案することがあります。

抜歯を避けるための当院の取り組みについては、「抜歯を回避する治療」のページでも詳しくご紹介しています。

できるかぎり神経を抜かない「生活歯髄保存療法」

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ここからは、歯の神経を温存するための治療方法についてご紹介します。

虫歯治療では、虫歯と神経の間の距離が2mm以上であれば、神経を抜かなくても安全に治療できるとされます。虫歯を削って、空いた穴をレジンなどで塞ぐ一般的な虫歯治療です。しかし、距離が2mm未満の場合は、「生活歯髄保存療法」を行います。

生活歯髄保存療法にはいくつかの種類があり、虫歯の進み具合に応じて使い分けています。以下にそれぞれご紹介します。

虫歯と神経の距離が2mm以下なら「間接覆髄法」

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虫歯が神経までは到達していないものの、距離が2mm以下の場合は、まだ神経の上に歯の層が残っています。しかし、すでに痛みや知覚過敏などの自覚症状が出ていることがあります。このような症例には、「間接覆髄法」を行います。

虫歯を削った穴を、「MTAセメント」という高機能な充填剤で塞ぎます。

MTAセメント

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MTAセメントは強アルカリ性で強い殺菌力を持つため、神経を覆って保護するのと同時に、患部に残っている細菌を殺菌できます。また、固まる際に少し膨らむ性質を持つので、歯をピッタリ密閉し、隙間を作りません。このことは、新たな虫歯菌の侵入を防ぐのに役立ちます。さらに、歯質を強化する成分も含まれています。

これらの機能により、再発しにくい虫歯治療が可能になります。

「バイオセラミック」

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歯は削れば削るほどもろくなるため、可能であれば削らずに治すのが一番です。当院では殺菌だけで治療できると判断した虫歯に対しては、歯を削らず、「バイオセラミック」という薬剤を使って治療します。

神経が露出しているなら「直接覆髄法」

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虫歯が深くなっている症例では、虫歯を削ると神経が露出してしまうことがあります。歯の神経は細菌感染しやすく、感染すると炎症を引き起こします。こうした症例の治療では、細菌の感染と炎症を防ぐことを考慮しなければなりません。

このような場合に露出した神経を保護する治療方法が、「直接覆髄法」です。上でご紹介した「MTAセメント」で神経を直接覆うことで、殺菌・保護します。

神経の一部に炎症が起きているなら「部分断髄法」

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虫歯が神経に到達すると、炎症を起こします。多くの歯科医院ではこの段階で、歯の神経を抜く根管治療が選択されます。しかし、炎症が起きているのが神経のごく一部の場合、当院では「部分断髄法」という治療方法を用いることで神経を温存できることがあります。

この治療方法では、神経のうち炎症を起こしている箇所のみを切除し、健康な神経組織は取らずに温存します。残した神経組織は、上でご紹介したMTAセメントで覆い、殺菌・保護します。

神経を温存するための当院の取り組みについては、「神経を守る治療」のページでも詳しくご紹介しています。

CHECK歯髄保存療法は「経過観察」も重要です

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歯髄保存療法は、一定期間経過後の検査も非常に重要です。この検査では治療が成功しているか、神経が正常に機能しているかを確認します。検査の結果、問題がなければ、最終的な詰め物・被せ物をして治療完了となります。

「セカンドオピニオン」も積極的に受付け中

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80歳時点での、日本人の歯の平均本数を調査したデータがあります。平成初期の調査では10本に満たなかったのが、その後大幅に改善され、令和4年の調査では16本を超えています

しかし、食事を楽しめて健康を維持できる歯の本数は、最低でも20本以上というデータがあるのも事実です。その観点から考えるなら、日本人の現状はまだまだ不十分といえます。平均寿命が延びていることからも、歯を残す取り組みは、今後ますます重要になるでしょう。

歯を長く残していくためには、抜歯を避けるだけでなく、根管治療もできる限り避けたいものです。当院の根管治療は90%近い成功率ですが、「生活歯髄保存療法」も適応症例であれば93%の成功率です。神経を残しても予後が良好であることが、これまでの実績で証明されているということですので、患者さんにもご安心いただけるでしょう。

このページでご紹介したように、現在は歯や神経を残すための新しい技術が実用化されているので、以前であれば抜歯・根管治療以外の選択肢がなかった症例でも、歯や神経を残せる可能性があります。しかし、当院で行っている治療方法はすべての歯科医院に普及しているものではなく、高度な技術力を求められるものもあるため、実施している歯科医院が限られています。

そうした背景を考慮して、当院ではセカンドオピニオンを希望される患者さんも積極的に受け付けています。他院で抜歯や根管治療を提案された方でも、当院では歯や神経を残す治療方法をご提案できる可能性があります。「本当に抜歯するしかないの?」「どうしても神経を取らなければダメ?」と疑問・不安に感じている方は、是非お気軽にご相談ください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

反町ひろせ歯科クリニック

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